相手から「既婚」を隠されて交際してしまった方へ～貞操権侵害～

相手から「既婚」を隠されて交際してしまった方へ既婚男性が妻の存在を隠して未婚女性と交際しようとするのは、昔も今も変わらずよくある話です。特に現代では婚活アプリなどを使って簡単に男女が出会えるので、こうした被害が発生しやすくなっていると言えるでしょう。

既婚男性からだまされて性関係をもった場合には「貞操権侵害」が成立し、相手に慰謝料請求できる可能性があります。

この記事では、既婚者から騙されて男女関係になったときの適切な対処方法を、名古屋の弁護士が解説していきます。

このページの目次

1．貞操権侵害とは

既婚者から騙された場合「貞操権侵害」が成立する可能性があります。

貞操権とは、人が性行為をするかどうか自由に意思決定する権利です。性行為を強要されるなど、意思に反して性行為をさせられたら貞操権侵害となります。

既婚男性が妻の存在を隠して未婚女性と交際するとき、女性側としては「既婚と知っていたら交際しなかった」でしょう。特に「結婚を前提とした交際」の場合には、既婚と知っていたら交際しないはずですし肉体関係ももたないものです。

しかし既婚者が既婚であることを隠していたため、正常な意思決定が阻害されて性交渉をもたされてしまいます。そこで未婚女性が既婚男性にだまされて結婚を前提に性行為をした場合には「貞操権侵害」が成立します。

貞操権侵害は違法行為なので、被害を受けた女性は加害者である男性に慰謝料請求できます。ただし性行為を強要しない限り犯罪ではないので、通常は刑事事件にはできません。

既婚者に騙される場合、以下のような例があります。

上記のような場合、貞操権侵害で慰謝料を請求できる可能性が高くなります。

もしも既婚者から騙されて貞操権侵害を受けたら、どう対処すれば良いのでしょうか？

まずは相手に直接慰謝料の支払いを求めましょう。既婚者が未婚女性を騙して性関係をもったら「貞操権侵害」になり、慰謝料支払い義務が発生すると説明して支払いに応じさせます。相手が納得すれば慰謝料を払ってもらえます。

話し合いでは解決できない場合、裁判を起こして慰謝料請求する必要があります。きちんと法的な主張と立証ができれば、裁判所が相手に慰謝料支払い命令を下します。

貞操権侵害で被害を受けるのは10代や20代前半などの低年齢の女性が多く、自分一人で既婚男性に慰謝料請求するのは難しいと感じるでしょう。

慰謝料請求の交渉や訴訟は弁護士に依頼できます。当事務所でも貞操権侵害の交渉代理や訴訟をお受けしていますので、お気軽にご相談下さい。

貞操権侵害の被害に遭ったとき、弁護士に依頼すると以下のようなメリットがあります。

貞操権侵害は、一般にはあまり知られていない法律の専門知識です。自分では「どういう場合に成立するのか」「騙されたとき、どのように対応すれば良いのか」「不倫にならないのか」など判断できず不安に思うこともあるでしょう。

弁護士に相談すれば、法律的な観点から正しい知識を得られます。アドバイスに従っていれば自己判断で間違った行動をして不利益を受ける危険を避けられますし、余計な不安を抱えることもなく安心です。

貞操権侵害で慰謝料請求をするときには、証拠が必要です。相手は「貞操権侵害に該当しない」などと反論してくる可能性がありますし、訴訟になった場合には証拠がないと負けてしまうからです。

ただ、自分では何を集めたら良いのかわからないケースが多いでしょう。

弁護士に相談すると、ケースごとに集めるべき証拠についてアドバイスをもらえます。早期の段階から適切な証拠を集めておけば、相手に証拠を突きつけて慰謝料支払いを促すことができますし、交渉が決裂して裁判になったときにも敗訴する可能性が低下します。

貞操権侵害の被害者が自分で相手と交渉をしても、さまざまな理屈をこねられたり誤魔化されたりして支払ってもらえないケースがあります。

法的知識と交渉スキルを備えた弁護士が対応すると、交渉を有利に進めて高額な慰謝料を獲得できる可能性が高くなります。

自分で相手に慰謝料請求を進めると大変な労力がかかります。知識が不足していれば法律調査から始めないといけませんし、交渉するのも負担になるでしょう。

一方、弁護士に全面的に任せたら労力はまったくかかりません。また相手が支払いに応じずやむなく訴訟をすることになっても安心です。

貞操権侵害の被害者が加害者と直接話をするのは大変なストレスになります。

弁護士に依頼すると、相手とのやり取りをすべて弁護士が進めるので、自分で対応する必要がなくなり、ストレスが軽減されます。日常生活や仕事など、必要なことに専念できるでしょう。

男女トラブルの当事者は精神的に追い詰められがちです。特に貞操権侵害の場合、周りに言えず一人で抱え込んでしまう被害者も多数いらっしゃいます。

当事務所では男女問題に積極的に取り組んでおり、被害者の気持ちに寄り添う解決を目指しております。弁護士が親身になってお話をお伺いし、話しやすい雰囲気作りに努めております。

名古屋で既婚者に騙されてお悩みの方がいらっしゃったら、泣き寝入りせずに一度ご相談下さい。